長期予後でトップクラスの成績を誇り、インプラント業界でスタンダードといわれるブランドです。
50年という歴史のあるインプラントであると同時にその研究結果から確固たるエビデンスがあります。SLActiveという骨との早期結合を可能とした技術で脆弱な骨ともしっかりと結合する構造をもっています。
インプラントの素材
インプラントの構造
インプラントは、主に3つの構造体(パーツ)から出来ており、上から順番に、上部構造(被せ物)、アバットメント、インプラント体になります。それぞれ下記で詳しく説明いたします。
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上部構造(被せ物)上部構造(被せ物)とは、アバットメント(下記で詳しく説明しますが、埋入するインプラント体と上部構造を連結する部品のこと)に装着する人工歯で、実際にものを咀嚼する役割を持ち、外から見える部分にあたります。
種類は大きく2つあり、患者様ご自身では取り外しができない「固定性」と、取り外しのできる「可撤式(かてつしき)」に分けられます。
また、上部構造は手術中に装着するのではなく、手術終了後または手術後数週間後に歯型を取った後に作製します。
上部構造の素材は主に、レジン(プラスチック)、セラミック、ジルコニア、ハイブリットセラミック、金合金など多くの種類があり、それぞれメリットデメリットがありますので、担当医としっかり相談しながら決定してください。 -
アバットメントアバットメントとは、インプラント体と上部構造を接合する小さな部品のことです。いわゆる「インプラント体の帽子」であり、「上部構造の土台」と言えます。
素材は主に、純チタン、チタン合金、ジルコニア、セラミック、金合金などがありますが、一般的にはチタンが適用されます。
その理由は、金属アレルギーの患者様でもアレルギー症状が起こりにくいことと、生体親和性に優れているからです。 -
インプラント体インプラント体とは、別名フィクスチャーとも呼ばれ、顎の骨に埋入されている人工歯根部です。骨の中に埋まっているため外からは見えません。
国内で発売されているインプラント体の素材は、全て純チタンとチタン合金のみで作られているため生体親和性に優れています。
当院が使用する
インプラントメーカー
インプラント治療は、信頼できる主治医に治療をお願いすることと同じく、信頼できるメーカーを選ぶことも非常に大切です。
世界中に100種類以上あるインプラントメーカーの中から、当院では安全かつ信頼性の高い以下2つのメーカーを厳選し使用しています。
【1つ目のインプラント体】
ストローマン(スイス製)
歴史が立証しているストローマンの実力
20年前までは、世界初のインプラントシステムであったブローネマルクがシェア1位でしたが、今ではストローマンが逆転しています。
その理由は、長年にわたる人体での臨床経験から、骨との結合を早めることにより治療期間を短くすることに成功し、また耐久性に優れていることも実証され、ストローマン製のインプラントを選ぶ歯科医師が増えたためです。
ストローマンは、骨との結合を早めるために試行錯誤の研究を重ねた結果、素材は骨との親和性の高いチタンを使い、骨が入り込みやすいようミクロの凹凸をつけ、表面はタンパク質を吸着する化学的特性で血液タンパク質の吸着を増加させ、結合が促進される製品を開発しました。
そして、治療後10年、20年後の患者様の無作為調査により、早期に歯を喪失する割合(インプラントが早期にダメになってしまう割合)が最も低いという評価を受け、ストローマンは全世界で医療従事者、そして患者様満足度No.1という確固たる地位に登りつめました。
【2つ目のインプラント体】
プラトンジャパン(日本製)
シンプルで成功率の高いインプラントシステムで、日本人の患者様のために日本の臨床医が生み出した純国産のインプラントです。
日本国内の精密機械加工、金属表面処理技術、表面薄膜ハイドロキシアパタイトコーティング処理技術等、様々な分野の企業間ネットワークにより、高精度で安定した製品の提供に成功しています。
新しい歴史を作る純日本製のインプラント
「インプラントが体に合わなかった」「インプラントが抜けてしまった」などの、インプラントの早期喪失として言われる大きな原因のひとつは、インプラント周囲炎です。
プラトンジャパンは、そのインプラント周囲炎の発症の巣になりやすいマイクロギャップ(インプラントとアバットメントの連結面に存在する微かな隙間)を、日本の精密加工技術に基づく逆テーバーロック構造(先に向かって段々太くなっている形状の構造)の採用により、マイクロギャップを軽減することに世界で初めて成功しました。
世界に誇る日本の技術・発想が、歴史あるインプラント界に新たな歴史を刻むに等しい、高性能かつ耐久性に特化した製品を作り上げたのです。
インプラントに関する項目
1.そもそもインプラントとは
名前は知っているが、どんな治療なのか分からない。歯が抜けた時のことを考えて今からしっかり知っておきたい。
そもそもインプラントとは?2.インプラントの適正費用
自費(自由)診療であるインプラント治療はクリニックによって治療費が異なります。では適正費用はいくらなのか?
適正費用について見る3.インプラントの素材
インプラントの構造や作り方、そしてそれらがどんな素材でできているのかを説明しています。
インプラントの素材を見る4.インプラント以外の選択肢は?
歯が抜けた後の治療(歯の欠損治療)にはインプラント以外に、「ブリッジ」と「入れ歯」の2種類があります。
ブリッジ・入れ歯との違いは?5.難しい前歯のインプラント
高い技術力を求められる「前歯のインプラント」。なぜ前歯は難しいのか?一方、奥歯はどうなのか?
前歯のインプラントの難しさ